京都北白川の白川疎水通り沿いに佇む、駒井家住宅の見学会に先週土曜日に行って来ました。12月第3週から2月末までは休館となる予定とのことで、しかも公開日は毎週金曜、土曜だけなので、もしかして今週なら、行かれる方もあるかもと慌てて書いています(見学会は12月2日のみでしたが)。

ウィリアム メレル ヴォーリズの設計による、遺伝学者で京都帝国大学理学部教授の駒井 卓博士夫妻の住宅です。(昭和2年建築)

こじんまりした住宅ですが、玄関周りから、居間、キッチンまで、実に丁寧に設計(施工も)されていて、宝石箱のような建物だなと感心しました。特に台所や家事室は、近代住宅のお手本のような感動ものです。

ボランティアの方が丁寧に説明して下さったのと、 たまたま駒井博士のお孫さんにあたる方が、ご夫婦で来られていて、お話も伺えたのはとても幸運でした。博士ご夫妻にはお子さんがおられなかったので、ご親戚を夫婦養子にされ、そのご子息がスタンドを寄贈しに来られたのでした。和室に置いた写真を撮らせていただきました(4枚目の画像)。

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道路側から
 
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庭からの外観
 
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階段脇にシューズ用品の引出し
 
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和室(当日お孫さんが寄贈されたランプと共に)
素朴さと優美さが合わさったような、心和むデザインですね。

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和室床の間側(障子の桟が細ーくてモダンです)
 
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台所の隣に、こじんまりと使いやすそうな家事室が続きます。
 
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寝室小

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寝室小

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主寝室:壁面の収納、タンスの裏は隣の部屋の戸棚です。
(ここは元畳敷きだったらしい)
 
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サンルーム(もとはバルコニーだったらしい)
 
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収納がきめ細かで使いやすそう

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今でも消防の点検時には、屋根裏への階段をこの装置で上げ下げできるそうです。
現在は電動の製品がありますが、電力を使わずにこういう装置を利用して
手動で行っていたのが原型なんですね。
 
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 上げ下げ窓

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シンプルで優美な、丁寧な仕事の手すりです。
この写真だけなぜ壁が黄色っぽく見えるのかなと思ったら、
窓のガラスがほんの少し黄色みのある型板ガラスだったから、
見る方向によっては壁にその色が反映しているのですね。
(窓側を背にして撮影しています)

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帰り道の白川疎水沿いの紅葉

収納棚にあるタイプライターや、書籍も含めた生活用具が、実際にご夫妻が住まわれていた様子を想像させてくれました。豪邸ではないのですが、やはり名作だなと思いました。行ってよかったです。最初は説明を伺うのに精一杯で、帰りにゆっくり写真を撮ろうと思っていたら、お昼頃には人が多くなって、居間などは撮影できませんでした。そんなわけで撮影した部分が偏っていますが、代わりにとても詳しいブログがあったので、リンクさせていただきます。

■参考ブログ(とても詳しいです)
【日本の素晴らしい建築物】歴史的な背景に詳しい。
 駒井家住宅 http://sumai01.hatenablog.com/entry/2015/12/29/090103
【ヴォーリズを訪ねて】駒井家住宅もですが、他の建物に関しても写真が充実しています。
 京都の駒井家住宅を内覧その1 http://gipsymania.exblog.jp/6470580/ 
 京都の駒井家住宅を内覧その2 http://gipsymania.exblog.jp/6492987/ 
【日本ナショナルトラスト】駒井家住宅

入館料 大人500円 中・高校生 200円
公 開 毎週金曜・土曜 10:00〜16:00(入館は15:00まで)
但し、7月第3週〜8月末・12月第3週〜2月末までは休館
所在地 京都市左京区北白川伊織町6 - 4
京都造形芸術大学から約5分程度のところです。


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